みなさん、地球温暖化問題に興味ありますか?
一般的には、温暖化問題の根本原因はCO2と思っていなですか?
1記事目でCO2よりも遥かに温暖化破壊力のあるガスを完全燃焼させてCO2のレベルに削減する。
2記事目で中国の火力発電効率を技術供与によりCO2発生量を削減する。
では、現在の日本の温暖化対策への取組はどうかのか?みなさん、興味ありませんか?
現在、日本は環境省を中心に2050年カーボンニュートラル達成に向けて動いています。どういう目標かというと、
環境省:カーボンニュートラルとは
https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/
に記されて言えるように、『温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること』です。
そして、環境省は地方自治体に向けて、カーボンニュートラルシティ宣言してくれる自治体を募った結果、下記の通りの応募がありました。
環境省:これまでに表明した地方公共団体(2022.11.30時点)
https://www.env.go.jp/policy/zerocarbon.html
私の暮すT市でも宣言し、市役所がこの目標から逆算して下記の中期目標を掲げました。
2015年度を基準年とし、当市は温室効果ガス排出削減量を従来目標を下記の通り引上げました。
短期目標 2025年度 18%→24%削減
中期目標 2030年度 26%→46%削減
長期目標 2050年度 80%→カーボンニュートラル達成
前回あげた資料ですが、経済産業省:温室効果ガス排出の現状等
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/chikyu_kankyo/ondanka_wg/pdf/003_03_00.pdf
ご注目頂きたいのは、9ページ『主要国の温室効果ガス排出量の推移』のグラフから読みとれる事ですが、2015年を基準年とした場合、2015年→2019年にかけての日本全体の温室効果ガス削減量は-8%です。この資料、公開されている速報値ですが、公開時期は2021年1月末時点のものです。各国比較の統計上の数字が確定するにはこれだけのタイムラグがかかるんです。T市の2050年度のカーボンニュートラルの達成のための逆算から見て、中期目標の2030年までに2019年比で-38%。これ、非常に無理がある目標だという事はおわかりですよね。
では、環境省が目標達成のために掲げているプロセスを見てみましょう。
国・地方脱炭素実現会議
令和3年6月9日:地域脱炭素ロードマップ 6ページ
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/datsutanso/pdf/20210609_chiiki_roadmap_gaiyou.pdf
※読むのが面倒くさければ、欄外まで読み飛ばしてください。要約すると1行です。
3-1.脱炭素先行地域づくり (2)
① 再エネポテンシャルの最大活用による追加導入 ・先行地域内で消費する電力をできるだけ先行地域内の再エネで賄うため、再エネポテンシャルを最大活用して再エネ発電設備を導入する
② 住宅・建築物の省エネ及び再エネ導入及び蓄電池等として活用可能なEV/PHEV/FCV活用 ・地域特性や気候風土、エネルギーレジリエンスのニーズ等に応じつつ、住宅・建築物の省エネ性能向上と再エネ・創エネ設備の導入、充電設備・充放電設備EV/PHEV/FCVの導入に取り組む
③ 再生可能エネルギー熱や未利用熱、カーボンニュートラル燃料の利用 ・熱需要とうまく組み合わせながら、再エネ熱や再エネ由来水素、合成燃料等の化石燃料に代替する燃料の利用を進める
④ 地域特性に応じたデジタル技術も活用した脱炭素化の取組 ・都市部の街区、農山漁村、離島等の地域特性に応じて、脱炭素化を図る
⑤ 資源循環の高度化(循環経済への移行) ・地域住民の日常生活の中での行動変容を促しながら、地域特性に応じた先進的・高度な資源循環を進める
⑥ CO2排出実質ゼロの電気・熱・燃料の融通 ・エネルギー需要に対し不足する分は、CO2排出実質ゼロの電気・熱・燃料を融通する
⑦ 地域の自然資源等を生かした吸収源対策等 ・森林や里山、都市公園・緑地等の地域の自然資源を適切に整備・保全することで、林業を活性化しつつCO2吸収量を確保するとともに、 木材資源を活用して炭素の長期貯蔵を図る
う~ん、どれも決め手にかけるという印象ですね。結局は日常の省エネ、太陽光、、水素燃料、場合によっては原子力発電の復活、育林活性化ですね。2050年度のカーボンニュートラルの達成には決めてに欠けるという印象です。私に決定権があるならの話ですが、目標を達成する事だけに集中するなら、
・原発再稼働
・太陽光発電の買い取り価格値上げと蓄電池導入への補助金投入
・既存焼却施設の高効率化への資金援助
・育林用地の買収と国産木材使用の補助金投入
・CO2を吸収してくれるコンクリート構造物への補助金投入
・あとは、中国へ日本の省温暖化技術を導入した分の温暖化削減量を日本の手柄にする
といった内容でしょうか。
まあ、それでも2050年度のカーボンニュートラルの達成はギリギリでしょう。
この私の案は、あくまでも期限内のカーボンニュートラル達成にフォーカスした案ですので、複合的な見方からは大きく外れるのはご承知ください。特に、中国に技術支援したところで、経済面のプラス面などないからです。何を目的に、どういうリソースを投入するべきか?
みなさん、どう考えますか?
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