みなさん、地球温暖化問題に興味ありますか?
一般的には、温暖化問題の根本原因はCO2と思っていなですか?
前回は温暖化効果ガスの個別破壊力を比較し、多大な破壊力のあるガスは完全焼却してCO2まで分解する事は温暖化対策に貢献しているという理屈を説明させて頂きました。
そして次に世界各国の温暖化ガス発生量について注目してみましょう。
全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA):データで見る温室効果ガス排出量(世界)
https://www.jccca.org/global-warming/knowleadge04
全体量、国民1人当たりの温暖化ガスは発生量でもブッチぎりの1位は中国、日本は5位にあたります。
さて、ここ数年の夏場の最高気温について、日本が原子力発電を減少させ、火力発電を増加させたからではないか?という議論がありますので、そちらを解説させて頂きます。
経済産業省 エネルギー庁:日本のエネルギー 2020年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」【Q2:日本はどのようなエネルギーを利用していますか?】
https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/energy2020/001/
日本の化石燃料依存度はは、2010年から2018年にかけ、東日本震災の影響から原子力発電→火力発電へシフトした結果81.2%→85.5%にアップしており、4.3%のアップです。ただし、世界に占める日本の温室効果ガス3.2%のうちの4.3%アップですので、世界的影響は知れています。
経済産業省:温室効果ガス排出の現状等
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/chikyu_kankyo/ondanka_wg/pdf/003_03_00.pdf
ご注目頂きたいのは、9ページ『主要国の温室効果ガス排出量の推移』のグラフですが、明きらかに温暖化ガス減少の取組を無視しているのは中国です。
国際環境経済研究所:中国の気候変動問題対応とその裏に見え隠れする戦略的狙い
https://ieei.or.jp/2022/04/expl220426/
ここから読みとれる情報しては、中国の火力発電は石炭に異存しているという事です。
では、各燃料別の温室効果パワーについての比較を見てみましょう。
環境省:燃料別の二酸化炭素排出量の例
https://www.env.go.jp/council/16pol-ear/y164-04/mat04.pdf
これを見て分かる事は、中国で主に火力発電で利用される一般炭とは、エネルギー当りのCO2発生量が非常に多いという事です。同じ火力春電でも日本の液化天然ガス(LNG)発電と中国の一般炭発電では発電時のCO2発電では2倍以上、発生量に開きがあるという事です。ただし、単純に中国を悪者にしていいのか?というと、疑問が生じます。中国で各種の化石燃料を発掘する中で、CO2の発生量が少ない物を販売して余った燃料をそのまま埋立処分するよりは、選択肢は当然、国内で使用しますよね。
J-POWER:もっと知ってほしい石炭火力発電 世界最高水準の発電効率
https://www.jpower.co.jp/bs/karyoku/sekitan/sekitan_q03.html
温暖化対策に必要なのは、やはり、中国にいかに高効率な火力発電技術を供与できるか?ではないでしょうか?
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