みなさん、地球温暖化問題に興味ありますか?
一般的には、温暖化問題の根本原因はCO2と思っていないですか?そんな皆さん、まず世界の温暖化ガスの発生量に注目してみましょう。
国土交通省 気象庁:温室効果ガスの種類
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p04.html
なるほど、確かに温暖化ガス発生量の76%がCO2ですね。
では、それぞれのガスが有する温暖化パワーに差はあるのか?
これが、相当あるんですね。
全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA):温室効果ガスの特徴
https://www.jccca.org/download/13266
温暖化問題の諸悪の根源の扱いをされるCO2ですが、SF6(六フッ化硫黄)に比べたら、1/ 22,800しか影響力がない、温暖化効果ガスの中の雑魚状態です。ちなみに、CO2に並ぶ代表的温室効果ガスとしてメタン(CH4)がありますが、これですらCO2の25倍の破壊力があります。産廃リサイクル業界、環境衛生保全のため、有機廃棄物(食品残渣含む)をやむを得ず焼却処分します。すると、イメージとしてはCO2をバンバン出すなんてけしからん‼何て方もいらっしゃいますが、有機廃棄物が腐ってメタンガスを発生させるのに比べたら、温室効果ガスを1/25に軽減しているという見方が成り立ちます。
以外とみなさんご存じないのが、樹木のCO2 吸収効果です。成木になるまではCO2を吸収し、樹木内にセルロースの形で炭素を蓄えてくれますが、成木になり成長が止まった以降、落ち葉は発酵してメタンを発生し、光合成によって吸収するCO2と温暖化効果がバランスするんです。吸収するCO2の温暖化効果が1に対し、排出するメタンの効果が25と考えると、何となくご納得いただけるかと思います。
これって、非常に重要なポイントで、食品リサイクルの手段として、堆肥化するという選択肢がエコだと一般的に言われますが、メタンガスを発生させるという点では、焼却処分よりも温室効果の破壊力が高いのでは?という疑問も生まれます。
温室効果ガスの2位メタン15.8%(CO2比25倍)、3位一酸化二窒素 6.2%(CO2比298倍)を完全焼却してCO2に分解する事で、温暖化効果は大きく下がるんです。
メタンガス発生を抑制するために、遺伝子改良でゲップの少ない牛を生産するなんていう研究が大真面目にされているのはみなさんご存じですか?それよりも牛舎を負圧にして、ゲップを吸引し、回収したメタンを完全焼却する方が話が早いのでは?というのが私の単純な疑問です。
しかも、温室効果ガスの2%にあたるフロン類、温暖化効果がCO2の7,000~22,800倍あるという事は、こちらの方がCO2単独の温暖化効果より遥かに大問題という事で、確実に回収し、完全焼却してCO2に分解するというのはむしろエコであるという理屈が成立します。
今回お伝えしたいメッセージとしては、高効率の焼却(火力発電・廃棄物処理含む)という手段は、実は温暖化防止効果が高いという事です。
どうですか、みなさん、CO2削減=温暖化防止は必ずしも成立しないという点、ご理解いただけますか?
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