環境問題オススメ本⑤『リサイクルと環境のねだん』

環境問題オススメ本

みなさん、恒例となった『環境問題オススメ本』シリーズを発信します‼
本シリーズでは私が今まで影響を受けた環境問題を題材にした書籍を紹介して行きます。

第5回は『リサイクルと環境のねだん』著:新見 景子(日本 2018年刊行)です。
タイトルの通り、倫理的な環境問題本ではなく、なかなか攻めた内容です。
内容としては、下記のような項目のコストと、その背景の問題解説といったものです。
一部の漢字にはフリガナが振られているので、ターゲット層は小学校中学年以上といったところです。

・スーパーのレジ袋代
・古紙段ボール代
・暖房機リース料
・原発廃炉費用
・キッチン再生廃油、バイオ油田料
・CO₂の炭素税
・海のエコラベル(MSC認証)審査費用

小学生向けの環境問題本だと、一般的には道徳的なエコロジー感を全面に出すのが一般的です。この本でも、スタートは『レジ袋、段ボール』を取り上げ、模範的なエコロジー論展開です。
そして、『原発廃炉費用』という通常、徹底的は批判が許される分野を取り上げます。
この批判的な論理展開の中、将来への期待としての『キッチン再生廃油、バイオ油田』を取り上げ、明るい未来を連想させつつ、最終的に『海のエコラベル(MSC認証)審査費用』で、第三者審査って結局商売かよ‼っていう落ちが用意されています。
まとめとして、環境問題を解決する費用捻出のためのESG投資【環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資】で全体の締めとなります。

どうですか、小学校中学年をターゲット層にした書籍としてはなかなか攻めた内容なのが伝わりますか?

興味を持っていただいた方、ぜひお子さんとご一読ください。

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