温暖化対策と新しい融資形態について

温暖化問題

みなさん、2,017年TCFD→2021年TNFDへのバージョンアップ、今一番熱い話題ですよね!
やはりそう来たか‼と環境意識の高い方なら予想された流れですよね‼

すいません、ウソです‼ 私もつい最近勉強しました。

そもそもTCFDとは、気候関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Climate-related Financial Disclosures)の略称です。

そして、TNFDとは、自然資本等に関する企業のリスク管理と開示枠組みを構築するために設立された国際的組織:自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)の略称です。

では何が違うのか?それは『TCFD+自然に関する財務影響』≒『TNFD』という事です。

まだ訳分かりませんよね。老婆心ながら私なりの解釈です。
TCFD:地球温暖化を促進しかねない業務内容を洗い出し、本来あるべき形に対策する事での経済的影響(どれだけ予算がかかるか)を把握する事。

TNFD:TCFDからもう一歩踏み込んで、『絶滅危惧種が増えないようにする』という観点を加えたもの。

たぶん、そんなに大きく外れていない要約だと思います。

そもそも、この活動は2015年4月: G20財務大臣・中央銀行総裁会議が、金融安定理事会(FSB:Financial Stability Board)に対して「気候関連課題について金融セクターがどの様に考慮していくべきか、官民の関係者を招集することを要請」 した事から始まります。
つまり、金融政策による環境問題対策です。

日本銀行 金融機構局 金融高度化センター:金融機関の気候変動問題への取組み
https://www.boj.or.jp/finsys/c_aft/data/aft210916a2.pdf

動き出したばかりの制度なので、どう展開されるかはまだ未知の領域です。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング:[地域金融機関向け]TCFD提言に向けた気候変動シナリオ分析支援コンサルティング
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2018/10/FI11.pdf
ここから読み取れる事は、これを実践する事で『金融機関・投資家からの融資を受けやすくなる可能性がある』という事です。

老婆心ながらさらに要約すれば、国際機関・日本政府が『民間金融機関に対し、企業の温暖化対策に関する取組について融資を積極的にしなさい』とプレッシャーをかけた言う事です。

この背景には、パリ協定の目標を達成し、脱炭素社会を実現するためには、2040年までに世界累計で約7,370兆円規模の投資額が必要とされている事が挙げれます。脱炭素社会実現において金融からのアプローチが不可欠であり、その移行に必要な金融支援が『トランジション・ファイナンス』と定義されています。

各企業の銀行融資担当者のみなさん、銀行から融資を引っ張る際の新しい論法としての温暖化対策は検討の余地があるんじゃないでしょうか?

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