みなさん、勤務先の障がい者雇用してますか?
厚生労働省の定義で、民間企業の法定雇用率は2.3%です。
最近では、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)『多様性 & 包摂・包含』(一人ひとりの多様性をあるがままに受け入れ、活かしていくこと)なんて大げさに定義されています。
厚生労働省:事業主の方へ ~従業員を雇う場合のルールと支援策~ >
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/page10.html#01
私の勤務先は従業員数140名ですので、3人の障がい者雇用が義務となります。
そのため、3人に障害者を雇用しています。みなさん、障がい者雇用って、マイナスイメージをもっておられる方は多いのではないでしょうか?
実は、意外とそうでもないのです。私の勤務先は特別支援学校の産廃も処分しておりますので、そちらの先生が工場見学にご来社される事も多いですが、工場見学後、『今日、見学された工場スタッフの中に障がい者の子が3人いましたが、誰か分かりました?』と聞いても、正解できた先生はいらっしゃいません。
大学卒業の新人でも発達グレーゾーンの子もいます。
軽度障がい者のA君に、『工場のみんなに休憩時間にこれでジュース買ってあげて』とお金を渡すと、『ありがとうございます‼』と気持ちいい返事をくれます。彼はコミュニケーション力も高く、誰とでも仲良くお話できますし、大きな声でトラック誘導もしっかりしてくれます。
しかし、大学新卒の発達グレーゾーンのB君に同じ事をすると、困った顔でフリーズするんです。『いやいや、難しく考えなくていい。休憩時間になったらみんなを自販機前に集めてお金入れて自分で選ばせればいい』と説明してようやく納得するんです。
彼は、決まりきったマニュアルを効率的に運用する事には優秀なのですが、ちょっとしたイレギュラーが発生すると全く対応できないんです。この点ではA君の方が応用が効きます。
B君が書類を訂正するのに、やたら悩んでいるので事務員さんが、『修正ペンを使えば?』と助言すると、『修正ペンは持っていないです。』と返答したそうですが、彼は修正テープは支給されています。う~ん、難しいですね。彼にとっては修正ペンと修正テープは全く別物なのです。日常生活の様々なことにこのようなこだわり?があるため、コミュニケーション力は高いとは言えません。
過去記事に書きましたが、産廃リサイクル企業なんて、新入社員を選択できる余裕はありません。個性に合わせて、活躍できる仕事を与える事しかできないんです。そういった個人の適正に合わせた仕事を探してくれる点では、社員に優しい企業なのかもしれませんね。
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