みなさん、排出するCO2と吸収するCO2の量がバランスする状態≒カーボンニュートラルである事をこれまで過去記事で取り上げて来ましたが、では具体的な取組・既存技術とは何があるのでしょうか?
今回紹介させて頂くのは、『半導体・情報通信産業産業』編です。
経産省:6 半導体・情報通信産業
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/ggs/pdf/handotai.pdf
パワー半導体は、今後の更なる成長が期待される製品であり、例えば、太陽光・風力発電の電力は直流のため、送電網に送る際に交流変換する必要があります。ここにパワー半導体が欠かせません。自動車産業においてもEV用の急速充電器や、EV駆動用インバーターなどにも多く使われています。例えば、家庭用の電源は、50Hzまたは60Hzの100V交流電源ですが、充電器では、これを5V等の直流に変換しています。この交流から直流への変換、更に電圧の降圧で既製品のシリコン(Si)半導体の性能を凌駕すする、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)半導体パワー半導体へと移行中です。
自然エネルギーの送電網への供給、EV用急速充電器、さらには情報通信のデータセンターで低消費電力性能を左右し、脱炭素のカギとされています。
さて、ここでクイズです。パワー半導体の市場規模は今後、右肩上がりで拡大が見込まれ、英Infoma Techの先端技術調査部門Omdiaの調査によれば、2021年の予測値が182億米ドルに対し、4年後の2025年には市場規模はどのくらい成長する予測でしょうか?
① 11%増
② 22%増
③ 33%増
みなさん、よろしいでしょうか?日本の銀行金利から見たら11%増でも相当ですよね・・・。
正解は、・・・
③ 33%増の243億米ドルまで膨らむ予想がたっています。
意外と、知られていない半導体業界の技術革新、あなどれませんね。
ちなみに、次世代パワー半導体がすべての家電に搭載された場合、省エネ効果は、一家庭当たり約7,700円/年に相当するとの試算が出ています。電気代でいうと、半額近くなるのではないでしょうか?
みなさん、また一歩環境問題のプロに近付きましたね‼
次回を乞うご期待‼
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