みなさん、恒例となった『環境問題オススメ本』シリーズ第3回を発信します‼
本シリーズでは私が今まで影響を受けた環境問題を題材にした書籍を紹介して行きます。
第3回は『ゆかいな生物学―ファーンズワース教授の講義ノート』著:フランク・H. ヘプナー (米国 1991年刊行)です。
こちらは環境問題を直接的に扱っている訳ではありませんが、生物と生態系の解説が見事です。全体の1/4はイラストで構成され、非常に読みやすいように工夫されています。
・各動物の細胞内でどのようにエネルギーが生成・消費されているのか?
・遺伝子が受け継がれるとはどういう事なのか?
・生物はどのように多様性を実現したのか?
・生態系に対する人間の影響力とは?
といった内容が分かりやすく、隙のない理論で展開されて行きます。
本記事を各にあたり、25年ぶりにお気に入りだけ保管している書棚から引っ張り出してきましたが、懐かしさでまたも1時間読みふけってしまいました。そして、現在からの解釈をしても事実誤認が無いんです。ブレがないって素晴らしい‼
『環境問題オススメ本』シリーズ第2回『マンガ環境問題が驚異的によくわかる』ではマクロな視点からの環境問題解説でしたが、今回は細胞単位からのミクロな視点からの生態学の解説です。
理系出身の私としては、情緒的視点でなく、科学的視点で展開される見事なロジック。
こんな文章、私も書けるものなら書いてみたいと嫉妬させられる構成力です。
生態学の入門書として、ぜひご一読ください。
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