みなさん、恒例?となった『環境問題オススメ本』シリーズ第2弾を発信します‼
本シリーズでは私が今まで影響を受けた環境問題を題材にした書籍を紹介して行きます。
第2回は『マンガ環境問題が驚異的によくわかる』著:ラリー・ゴニック、アリス・アウトウォーター(米国 1998年刊行)です。
これ、私が大学の工学部エコロジー工学科で学んでいた際に愛読していた良書です。
今となっては古い本ですが、読み返しても学びがありました。
地球誕生→生命の誕生→生命の進化(水中編)→生命の進出(陸地編)→その間の地球環境の変化→人類の進化→産業の進化→環境問題の顕在化→公害問題→食料問題→温暖化問題
といった流れをたくさんのイラスト(ページの2/3はマンガ)を交えて、生物進化論、生物学、物理学、熱力学、化学、生態学といった幅広い視点から理論的に解説している良書です。
本記事を書くにあたり、25年ぶりにお気に入りだけ保管している書棚から引っ張り出してきましたが、懐かしさで1時間読みふけってしまいました。そして、現在からの解釈をしても事実誤認が無いんです。
前回紹介した『沈黙の春』が情緒的アプローチであるのに対し、こちらは科学的アプローチによる解説ですが、文系の方でも肩こりせずに読めるくらい丁寧に分かりやすく理論展開されて行きます。当然、本書の中でも『沈黙の春』の環境問題史上の社会的貢献度などが扱われており、押さえられるべきポイントは見事に理論立てて集約されています。
理系出身の私から見ても、情緒的視点でなく、科学的視点で展開される見事なロジック。
こんな文章、私も書けるものなら書いてみたいと嫉妬させられる構成力です。
環境問題の入門書として、ぜひご一読ください。
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