水産エコラベルと国際利権とは?④

水産エコラベルと国際利権とは?

さて、みなさんここまで水産エコラベルのマクロ視点での解説を展開して来ましが、では私たちの身の回りでの普及状況とはどうなのか?実際に私の近所のスーパーにリサーチに行ってきました。

まず、愛知県東三河から静岡県浜松市まで12店舗を展開するクックマート
非常にローカルですが、地元からは愛されるお惣菜を得意としたスーパーです。
約50品種の魚介類が棚に並びますが、水産エコラベルマークは0%です。まあ、所詮はローカルのスーパーですから、世界の水産ネットワークとは無関係なんでしょう。

次に愛知県内を中心に静岡1店舗を含め、約80店舗を展開するフレッシュフーズ・フィール。まだまだ全国区とは言えませんが、愛知県民に愛されるお惣菜を得意としたスーパーです。約50品種の魚介類が棚に並びますが、水産エコラベルマークは0%です。まあ、規模が大きくなったとはいえ、ほぼ愛知県内で展開するスーパーですから、世界市場にはつながっていないんでしょう。

更には、愛知県を中心に、東海三県に約65店舗を展開するヤマナカFrante。上記2社と比べると、少し高級路線を売りにするスーパーです。御中元・御歳暮にも力を入れている点、愛知県の成城石井的な立ち位置です。約60品種の魚介類が棚に並びますが、残念ながらこのレベルでも水産エコラベルマークは0%でした。

こうなると、愛知ローカルのスーパーでは水産エコラベルマークを見る事は出来ないのか?そこで、更なる大手にリサーチに行きます。九州から北陸・中部地域まで約110店舗をカバーするラ・ムー。愛知ローカルのスーパーと比較して、大ロットでの高コストパフォーマンスを実現するスタイルは利用客層が外国人層が厚いのが特徴です。約60品種の魚介類が棚に並びますが、残念ながらこのレベルでも水産エコラベルマークは0%でした。外国人利用率が高い割に、水産エコラベルマーク製品は未導入です。

やはり、全国区でないと水産エコラベルマークには出会えないのか?
そこで次のターゲットは業務スーパー・アミカです。東京、東海三県、近畿、北陸の約50店舗を展開している飲食店使用向け大ロット販売の代表的スーパーです。ここまで来ると、期待せずに行ったのですが、約60品種の魚介類が棚に並ぶ中、1品ascマークを見つけました‼水産エコラベルマーク率1.5%。まあ業務スーパーですから取り扱っているだけで意識高いですよね‼

さあ、最後に本命のイオングループ Max Valueです。日本国内で740店舗、日本国外で92店舗展開している世界的企業で、HPでも水産エコラベルを大々的にPRしています。
AEON TOPVALU:環境への取組
https://www.topvalu.net/brand/kodawari/csr/mscasc/
水産エコラベルをアピールしているイオングループ。約60品種の魚介類が棚に並ぶ中、私がリサーチに行った日、水産エコラベルマークはMSCが2品目もありました。エコラベルマーク率は脅威の3.3%です‼ ん・・・、何かご不満ですか? 2位を2倍以上ブッチぎっているのですから十分じゃないですか‼ ん・・・、日本の水産ラベルの牽引者として納得いかない? それは、あなたが水産エコラベル商品を買わないからですよ。文句言う前に、水産エコラベル商品を買いましょう‼。買った上で、『水産エコラベル商品を買いたいのに、選択肢が少なすぎる‼ この環境至上主義時代に日和ってんじゃねえよ‼』とHPのお問合せサイトhttps://www.aeon.info/contact/にご意見ください。

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