産廃営業マン、人生のパラレルワールド

産廃営業

これは某財閥系企業が工場撤退と組織再編に係る経験談です。
その企業、愛知県内のある工場を廃止し、尾張方面に機能集約を決めました。
その際に組織再編により、その企業の産廃担当で本社直属職員だったAさんは、孫会社へ転籍が決定しました。

そして、そのAさんと工場撤退のため、膨大な量の産廃処分の打合せをしていたのですが、Aさん、もうやけくそになってます。普段は処分費に厳しい方ですが、何でもかんでもこちらの言い値で通ります。そして、「正直高いよね。でもいいよ、俺の金じゃないから!」
との事。完全に親会社から受けた自分の扱いに不満爆発の状態です。

この方、本来非常に優秀な方で、私の新人時代に廃棄物処理法を叩き込んでくれた方です。
新人で引継ぎ直後、あまりにも産廃処理についての会話が成立しないくらい知識不足だったのですが、「これはやばい!」と感じさせて頂き、勉強を重ね、ようやく会話が成立するようになりました。そういう意味で、私の恩師の1人です。

その方がもう、やけくそになって、孫会社への移籍を決めた本社への恨みを晴らすようにこちらの言い値で撤退業務を振ってきてくれます。こちらとしては『ごちそうさまです‼』状態でした。

当時やけくそだったAさんは、孫会社へ移籍後、しばらく投げやりな仕事ぶりでしたが、
最近は元の冷静な仕事ぶりに戻られ、最近は産廃処分費についてプレッシャーをかけて来られるいつものスタイルに戻られました。

実は、私、16年前に転職活動をしていた際に、こちらの親会社の子会社の内定を頂きました。そして、現在の勤務先からも内定を頂き、選択に悩んだ結果、現在に至ります。
そして、現在、尾張の事業所の直接の担当者は、全く同時期に転職活動をして、そちらの取引先を選ばれた方で、公私ともに仲良くさせていただいている同世代のBさんです。

その方の産廃知識についての恩師はやはりAさんです。

どちが正解かは分かりませんが、人生の分岐点で、私はBさんだったかもしれないと思う今日この頃です。

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