不用品処理業者と『排出事業者責任』

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みなさん、不用品処理業者から時々テレアポ営業受けませんか?

そんなみなさん、要注意ですよ‼不用品処理業者でネット検索すると、Googleの広告分野で様々なサイトが検索されますが、その中に『電話1本で産業廃棄物回収 8,800円~ 東海3県の不用品回収・ゴミ屋敷片付け・遺品整理 不用品ラボ』なんてサイトが検索されます。
https://fuyouhin-lab-758.com/index.html

廃棄物を扱うにあたり、産業廃棄物または一般廃棄物の運搬業許可は必要なのですが、大抵のこの手のサイトには許可番号が記載されていません、この時点でアウトです。が・・・‼このサイトには収集運搬許可番号が2つも掲載されています。
① 許可番号6900146832号
② 許可番号1205222565号
廃棄物関係業者さんなら、この時点でおかしいと気づきますよね‼

業務範囲内の自治体が複数にまたがる場合、確かに複数の許可番号が取得できます。
ただし、同一法人であれば、下6桁は共通の番号になるからです。

みなさんご存じ?、公益財団法人 産業廃棄物処理事業振興財団の運営する『さんぱいくんHP』で検索してみました。https://www2.sanpainet.or.jp/index_u2.php?Param1=1

① 下6桁146832 ANT 茨城県の収集運搬会社
② 下6桁222565 舞子ホームサービス 兵庫県の収集運搬会社

明らかに両者ともに東海3県の廃棄物を収集運搬する会社ではありません。
不運にもたまたま、どこかの業者がでっち上げた許可番号に一致してしまったんでしょう。

では、産業廃棄物ではなく、一般廃棄物なら通るのかと言えば、各市町村の許可番号であるため、東海3県をこの2つの番号ではカバーできません。そもそも、A市のゴミをB市で処分するには、両市間の長の許可を得ねばなりません(市外搬入協議)。これ、企業ならまだしも民間個人でこの手続きをするのは、手間がかかり過ぎて割に合いません。
という事は・・・?不適正業者である疑念は払拭できませんね。
以前、家電無料引取業者が横行して、後始末をさせられた過去記事がありましたが、現在は、
『遺品整理』を掲げて同様の行為を行う業者が横行しています。みなさん、そういう業者に依頼したい場合でも、まずは廃棄物に関する許可番号を取得しているか確認してください。
その上で、所属自治体にその許可番号が正規のものかどうかを『さんぱいくんHP』で確認してください。
この確認をする事で、あなたが不法投棄犯になる事を防げます
これ、大げさに感じられると思います。だって、あなたは必要な費用を払ってゴミを処分依頼したのですから・・・。が、しかし、廃棄物処理法上、処分過程の全ての責任は、排出事業者責任というキラーワードの元に、お金を払って委託したあなたが刑罰の責任者となります。この不条理さ、これが廃棄物業界の怖いところです。

みなさん、廃棄物を捨てる際には重々お気をつけください‼

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